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  • 執筆者の写真K.Matsui

宇宙と社会の相関性

更新日:2023年4月30日

【有と無の両立】


今回から考察の視点を少しずつ「この世界」から「あなた」個人へ向けていきましょう。

まずは、おさらいを兼ねて「0」からのスタートです。


全ては「0」から始まる。

これは、時系列上の順番ではなく、物事を考える上での順序だと思ってください。


「0」は何も無い状態を表しているため、あらゆる意味においてバランスが取れている、つまり「平衡」の状態です。


同時に、この状態は「互いに打ち消し合う全ての集合」を意味する「∞」と同じでした。

「0」と「∞」は、光と影のように、片方だけでは成立しない表裏一体の関係です。


この世界は互いに打ち消し合う数量的に「∞」個の宇宙の集合。

この世界の外側の視座からは「0」ですが、この世界の内側の視座からは「∞」となる相対的な存在です。


また、その要素となる一つ一つの宇宙も、外側の視座からは「有限な宇宙」ですが、その宇宙の内側の視座からは「無限の宇宙」となる相対的な存在です。


観察者の位置によって、「有限」であったり「無限」であったりする場面をイメージするのは難しいですね。

ここで、少し考察してみましょう。

以下、「時空間と速度の相対性」と「除算の本質と0除算」について考察します。


まず、「有限」「無限」は「時空間」の存在を前提としています。

何故なら、「時空間」が無いということは「0」を意味するからです。


次に、こんなケースを考えてみましょう。

宇宙空間の中で100億光年の距離を移動した「光子」があったとします。

ここでは加速減速の伴わない等速直進運動を仮定します。

宇宙空間の外側の視座からは、「光子」は光速という「有限」の速度で100億年をかけて100億光年という「有限」の距離を移動した様子を見ることができるでしょう。


ところが、「光子」の視座からは、100億光年の距離を瞬時に移動していました。

何故なら、光速で移動する物体にとって、時間は進まないからです。

この場合、「光子」にとっての移動速度は「有限」の光速と言えるでしょうか?


「光子」が移動した距離は100億光年であり、移動に要した時間は「光子」の視座からは「0」時間です。

速度は距離を時間で割り算したものですから、この場合「100億光年÷0時間」です。


ここで、数学における「0」除算について少し考察します。

数学上、何らかの数を「0」で割り算することは「計算が定義されない」と表現されます。

「A÷0」の場合、「A」を割る数がないから計算として意味をなさないそうですが・・・。


本当にそうなのでしょうか?

割り算の本質とは何でしょうか? このブログでは以下のように考えます。


例えば「6÷6」は、数を「・」で表現した場合、「・・・・・・」の中に「・・・・・・」は幾つあるかという意味であり、答えは「1」個となります。

同様に「6÷3」は「・・・ ・・・」の中に「・・・」は「2」個ある。

「6÷2」は「・・ ・・ ・・」の中に「・・」は「3」個ある。

「6÷1」は「・ ・ ・ ・ ・ ・」の中に「・」は「6」個あるとなります。


つまり、割り算「A÷B」の本質は「集合Aの中に存在する要素Bの個数」を表すことです。

そうであれば、「6÷0」は「・・・・・・」の中に「 」は幾つあるかを意味します。

そうです、要素「 」は数えきれない個数が含まれていますので、答えは「∞」です。

(これは、「0を認めるならば∞を認めなければならない」という言説の一例です)


話は戻ります。


以上の考察から、「100億光年÷0時間」の速度の答えは「∞」ということになります。

速度「∞」ということは、その速度で進む距離も「∞」になります。

つまり、「光子」の視座から見る宇宙空間は「無限」の大きさを持つことになるのです。


ん?

おかしいですね。

光速が「∞」では光速不変の原理に反してしまいます。

「あなたの住む宇宙」では光速が最高速度です。

空間は速度に比例して歪みます。

最高速度の光速に至っては、空間は進行方向に対して折りたたまれてしまうため、その「距離」は「0」になるでしょう。


そうなると、「光子」の視座からは「距離0億光年を光速で移動した」ことになりますから、移動時間は「距離0億光年÷光速」となり答えは「0」で整合性がとれているようです。

しかし、距離と時間から速度を再計算すると、このブログの割り算の本質からは「0÷0」の答えは「∞」になってしまいます。


もっとも、「0除算」「∞」が登場する時点で、現代の数学や物理学の枠組みでは解明できない「特異点」に踏み込んでいるのですから、矛盾が生じるのは当然かも知れません。


しかし、数学者や物理学者は、これを笑うべきではありません。

何故なら、「特異点」のような矛盾を解消すべきは彼らの仕事なのですから。


「宇宙史」の画像を検索すると「⊂」の形をしたイラストを多く見ることが出来ます。

かつて、この形は「<」をしていました。

この左側先端の針のように尖った部分は「エネルギー∞」で大きさが「0」の「特異点」であり、物理学的計算が不可能な領域とされていたのです。


この先端を丸くしたのは、ある物理学者が提唱した「虚数」を導入するアイデアです。


そうです。

「特異点」は人類が超えることのできない「絶望の壁」ではなく、切り開くべき「新しい世界」なのです。


宇宙と文明社会

【始まりから終わりまで】


さて、ここからは「あなたの住む宇宙」について、その「始まり」から「終わり」までを一気に考察してみましょう。


現在、一般的に言われている宇宙年齢は約138億年です。

つまり、時間軸上の138億年前においては、時間も空間も「0」ということになります。


「0」は上述のように「平衡」状態であり、ここから何かが変化することはできません。

しかし、このブログでは「0」と「∞」は観測者の視座による相対的な存在と考えます。

そうであれば、内側の視座から見る宇宙は「時空間がない」「物質もない」当初は「∞」のエネルギーだけがある「高い真空のエネルギー」状態にあったことになります。


自然法則において、物質やエネルギーは「変化しやすい不安定な高い位置」から「変化しにくい安定な低い位置」へと移行する性質(自発的対称性の破れ)を持ちます。

つまり、自然は「安定」を指向することになります。


「あなたの住む宇宙」では「高い真空のエネルギー」状態から「低い真空のエネルギー」状態への移行(宇宙の相転移)が生じました。


これにより、「高い真空のエネルギー」の持っていた「一つの力」は重力、強い力、弱い力、電磁気力の「四つの力」に分かれ、更に、真空のエネルギー密度が解放されたことにより宇宙は指数関数的に膨張することになります。


そして、この「四つの力」の働きにより、量子は素粒子を、素粒子は分子を形成します。


丁度、狭い場所に閉じ込められていた高温の「水蒸気」が、広い場所へ解放されて、温度が急激に下がり「水」や「氷」という目に見えるものに固化していくようなイメージです。


更に、重力により物質が部分的な偏りを持って「密集」し、原子銀河を形成。

そこに漂う塵が「密集」し、「星」を形成します。


「星」の中では強力な重力による「密集」の結果、素粒子や分子が重合して新たな物質が生み出されます。

「あなたの祖先」である原始生命を形成した「高分子」も、このようして作られました。


当初、単細胞であった原始生命体は「密集」してコロニーを作り集団生活を始めます。

コロニーの中では、お互いに「必要な物質」と「不要な物質」を「物々交換」して生命活動を「効率化」していきます。

更に、種類によっては分業制を採用し「効率性」を進めていく生命体が現れます。


異種の中で「物々交換」をしていた生物群は、やがて「共生体」となって、一つの細胞へ集合し「効率性」を高めていきます。

また、同種の中で個体毎に分業体制を敷く単細胞生物群は、やがて一つの多細胞生物へと進化し「効率性」を高めます。


そして、動物へと進化した「種」の中には、かつて単細胞生物であった頃の彼等と同様に、個体が「密集」してコロニーを作り集団生活を始めます。

「物々交換」や「分業体制」による「効率化」も単細胞生物時代と同じ様な過程を経て行われていきます。


「あなた」も、「社会」という「コロニー」の中、大きな「分業体制」の枠組みの中で生活しています。

そして、貨幣というクッションはあるものの、未だに「物々交換」の本質は変わりません。


ところで、熱力学において「エントロピー増大の法則」というものがあります。

宇宙が孤立した系であるならば、その時間軸の中で過去から未来方向へエントロピーが増大し続けるという法則です。


「エントロピー」とは無秩序さの度合を表す量のことです。

但し、その本質は「自発的対称性の破れ」と基底は同じものだと考えます。

つまり、「そこに留まることのできる確率が低い不安定な位置から、確率の高い安定な位置への遷移」です。


宇宙は「エントロピー」が低い状態から始まり増大の一途を辿ります。

やがて、「エントロピー」が最大化し宇宙全体が「熱平衡」の状態となります。

「熱平衡」とは接触させても熱の移動が生じなくなることです。


この状態になると、それ以降の時間軸の中で、物理的変化は望めなくなります。

これが「宇宙の終わり」と言えそうです。


【自然のオーダー】


ここまで、「宇宙の始まり」から「現在のあなた」を経て「宇宙の終わり」までを概観してきました。

その中でキーワードとなるのが、「安定」「密集」「効率化」です。


自然の法則は「変化のない安定した状態」を指向します。

その、法則に従った結果として「物質や生命体の密集」がある。

更に、その「密集」の結果として「効率化」がある。

つまり、「密集」は「安定」に至るための過程であり、「効率化」は自然のオーダーです。


そして、「効率化」は「競争」や「個VS組織の戦い」を生み出します


例えば、「あなたの身体」の中にある白血球の一種である「マクロファージ」は、外部から侵入してくる細菌を貪食して「あなた」を守りますが、「マクロファージ」は心臓の細胞と同じ起源を持つものです。

しかし、「マクロファージ」の寿命は僅か数か月、これに対し心筋細胞は理論上100年以上の寿命を持ちます。


元々は、たった一つの受精卵であった同じ「あなた」の細胞でありながら、専門性を持つ様々な器官に配属されて、様々な生涯を送るというのが、「あなたの身体」を構成する個々の細胞の運命です。


「効率化」は「専門性を持つ個から構成される分業体制」からもたらされます。

「専門性」は同じ種類の作業を繰り返し行うことで、余分な動作がそぎ落とされ、結果、「同じ仕事量をより小さなエネルギーで行う」ことを意味します。

これは、自然の法則に合致します。


更に、「専門性」は「分業体制」の存在を前提とします。

何故なら、「専門性」を持つことは、「汎用性」を持たないということです。

それは、生きるために必要となる物資の全てを単体では作り出せない、あるいは、作れたとしても全体の効率性を著しく阻害することになるからです。


例えば、農機具の鍛冶職人である「あなた」はお腹が空いています。

「あなた」はバゲットを作ることは出来ますが、街のパン屋で買う方が安く済みますので、パン屋さんでバゲットを調達します。

パン屋さんはバゲットを作るために小麦粉を農家から調達します。

農家は小麦粉を作るために「あなた」から農機具を調達するでしょう。

みんなが効率的に生活できる社会は、このような分業体制が出来ているはずです。


ところで、「あなた」が属する「農機具業界」では、より優れた製品を、より低価格で提供できる職人だけが生き残ることができる「市場競争」が生まれ、「競争原理」が働きます


「あなた」も生き残るために、職人としての技術を高め、より「効率化」し続ける努力を強いられることになります。


これは、「あなた」だけの競争に限らず、「会社間」「業界間」「国家間」など、あらゆるレベルの「組織間」の競争へと繋がっていくことになります。

これも、自然のオーダーです。


そして、組織レベルが上がるにつれて、その「分母」に対する「あなた」という「個体」の重要度は下がっていくことになります。

いつしか、「あなた」は組織の中で、いくらでも代替可能な歯車になることでしょう。

丁度、「あなたの身体」の中にいる一個の「マクロファージ」のように・・・。


本当にそうでしょうか?

「あなたの人生」は「他の誰かの為の人生」なのでしょうか?


次回からは「あなたの人生」について、考察していきましょう。

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