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  • 執筆者の写真K.Matsui

量子力学への提言

更新日:2023年4月30日

【量子力学の誤り】


量子の世界において、「物質は重ね合わせの波の状態である」とされています。

しかし、これを「観測」した瞬間に「波」は一つの状態に収縮する

これが、現在の凡その教科書的な解釈であり、総称して「コペンハーゲン解釈」といいます。


そうではなく、「観測した瞬間に波が収縮する様は、観測者自身の世界が分岐しているのだ」という多世界解釈があり、近年、注目されつつあります。


しかし、思うに、どちらも少しずつ間違っています。

何故なら、コペンハーゲン解釈における「波の収縮」はアインシュタインが見出した「決定論的宇宙観」を破壊してしまいます。


また、多世界解釈における「世界の分岐」は時間軸上の任意の点から新たな宇宙が無数に誕生するわけですが、この新たな宇宙達は分岐する前の過去の宇宙を共有しているという点で、ロジックとして複雑に過ぎます。

自然は、もっとシンプルなはずです。


望遠鏡で月を観測する学生

【世界の有り様は、あなたに依存する?】


よく考えてみましょう。

コペンハーゲン解釈は「観測」した瞬間に波は収縮するといい、多世界解釈は「観測」した瞬間に世界が分岐するといいます。

どちらの解釈も「世界の有り様は観測者に依存する」と主張しているわけです。

これは「天動説」を想起させるものです。


例えば、「あなた」が何処かへ旅行に行くとしましょう。

「あなた」は「目的地」までの距離から「目的地」に数時間後に到着することを計算できますし、実際そうなるでしょう。

しかし、「あなたが目的地に到着した」その世界は、「あなた」が作り出した世界でしょうか?

もちろん、「あなたの行動」が作り出したと言えなくはありませんが、実際は「あなたが、そのような世界に自身を存在させようと、世界の状況に合わせて行動した」結果でなのではないでしょうか。

それとも、「あなた」は簡単に世界を変えることができるほど、物理的に特別な存在なのでしょうか?


【あなたは世界に依存する】


つまり、「世界は観測者に依存する」のではなく、「観測者は世界に依存する」のです。

何故なら、物理的に特別な存在などないからです。

「あなた」は紛れもなく、この世界の一部分に過ぎません。


そうであれば、「多世界」は「観測」によって分岐して発生する「新しい宇宙(世界)」ではなく、最初から数量的に無数に存在する宇宙のことであり、その「重ね合わせ状態」が「波」となって表れるのではないでしょうか。


そして、 無限個であるがゆえに、そこには全てのパターンが実在し、その内の一つが「あなたの住む宇宙」でした。

「あなた」が、どのパターンの宇宙に存在するかはデコヒーレント状態の問題であり、後に詳述します。


量子力学の教科書には、未だにコペンハーゲン解釈を由緒ある定説のごとく記載されます。

それを学んだ学生の多くは、それ以外の解釈に、何かしらの「いかがわしさ」を感じるかも知れません。

「マルチバース」や「パラレルワールド」などの量子力学を題材にした小説や映画、SNSで溢れる昨今では、その傾向は益々強くなります。


量子力学を研究する方々へ提言します。

これから量子力学を学ぼうとする学生達を、この教科書的呪縛から解放してください。

いま、かわいい雛が殻を破って外の世界を見ようとしているのですから。

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